2020年は近隣観光が主流に?

2020年に増加しそうなトラベルスタイルは「近隣観光」とも言われています。特に、自宅から自転車や自動車などを使って、数時間以内で移動が可能なエリアを中心とした観光です。

ここ数年、日本ではGWやお盆・正月休みのたびに、空港や各主要駅は観光地に旅行する家族連れで大賑わいを見せています。しかし、2020年のGWは「県をまたぐ移動」を禁じられていたので、普段の賑わいはありませんでした。こうしたことからも、当面の観光産業は「近隣観光」をメインとするのではないかと予想されています。

閑散としたステイホーム週間を経て

現に2020年のGWは、飛行機や新幹線の乗車率が平日以下というありさまでした。新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図る面では、理にかなっている政策ではあります。しかし、県をまたぐ移動を禁じられたこと、「ステイホーム週間」と連日連夜ニュースで伝えられたことで、旅行を控えた人が増えたために、観光業界は大打撃を受けてしまっています。長期間に渡る自粛生活で、そろそろ疲れが見え始めてきた国民からは、「ちょっとした楽しみがないと自粛生活を続けていけない」という不満の声も聞こえ始めてきました。

そこで登場したのが、観光業界とお客さん双方にメリットのある『マイクロツーリズム』という言葉です。

マイクロツーリズムとは

マイクロツーリズムは、星野リゾート代表・星野佳路さんが提唱したものです。星野さんは、新型コロナウイルス感染症が収束しても、観光業界に以前のような需要が戻るまでには1年以上、インバウンドにおいては2年以上かかるのではないか?と推測されています。現在の苦しい経営状態に加え、復元には数年かかると聞くと、暖簾をしまおう…と考えてしまう経営者も多いのではないでしょうか。星野さんは、そこに待ったをかけたのです。

今は観光業界の意識改革の時期

観光業はそれまで、海外旅行客や遠方からのお客さんをターゲットにしてきました。しかし、現在はそこの集客が見込めません。そこで、新たなターゲットになったのが地域住民です。

今回のこの大打撃を機に今一度原点に戻り、「まずは地元を明るくしよう」と考えた取り組みがマイクロツーリズムです。地産地消で、地元住民の雇用などを安定させ、その結果、観光業界が地元との強い繋がりを持つ…。そうした結果、口コミが広がっていき、いずれは地元住民だけではなく、他の地域からのお客さんを巻き込んでいく…。地域の魅力を伝えていくことこそ、マイクロツーリズムの最大の目的といえます。


▼マイクロツーリズムでのホテル暮らし

こんな状況かでも、たまには非日常を味わいたいと思っている方も多いでしょう。マイクロツーリズムという近隣で楽しむ旅行こそ「ホテル暮らし」がおすすめです。通常であれば、近隣のホテルにあえて泊まる人はほぼいないでしょう。しかし、自粛期間中で旅行に出かけられない今、ホテル暮らしをしながら、身近な場所で非日常を味わってみませんか?

星野さんは今回のこの危機をうまく脱するために、遠方の観光客だけをターゲットにする見方を変え、近隣住民にも目を配っていく必要があるとしたのです。マイクロツーリズムの中で、「ホテル=宿泊」という概念に捉われないホテルこそ、今後も発展しつづけるかもしれません。

☆コロナよりも前に、新しいホテルの在り方を提供?!こちらもチェック!

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マイクロツーリズムのメリット

そんな『マイクロツーリズム』で得られるメリットをご紹介します。新型コロナウイルスの収束が見えない状況の中、残念ながら夏休みの海外旅行をキャンセルした方も多いでしょう。まだ夏休みの予定を立てていないという人も、ぜひ参考にしてみてください。

地元にいながらプチ旅行気分を味わうことができる

毎年の恒例行事として、長期休暇は海外旅行や遠方の国内旅行に行っている方も多いと思いますが、さすがに今年はそうした旅行は断念したという方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、何も旅行そのものを諦める必要はありません。今年の観光業界が推奨しているマイクロツーリズムに則って、自宅から1時間以内で行けるの「プチ旅行」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

東京でも、23区を出れば自然がたっぷりあります。自宅から近いがゆえに、今まで訪れることがなかった場所も多いでしょう。地元で新しい発見ができるかもしれませんよ。※海水浴場やキャンプ場など、事前にHP等で入場規制、封鎖等の確認をしておきましょう。

コロナウイルスの拡散を防ぐことができる

マイクロツーリズムは、安倍首相や各都道府県知事が危惧している、「県をまたぐ移動」は伴いません。したがって、ウイルスの拡散を気にせずに旅行を楽しめるメリットがあります。同じような環境に住む、同じ地域の方に宿泊してもらいたいと考えているのは、ホテルの従業員も同じです。まだまだ感染率が高い東京在住の方は特に、地方への宿泊を伴う旅行をすると、感染が広がってしまう恐れもありますよね。

今は、全員が敏感になっている時期です。マイクロツーリズムは、誰かの大切な人の命を守ることにも繋がります。

▼ホテルで過ごすなら、自宅よりもコロナ対策は万全

自宅の隅々までアルコール消毒をしていますか?という質問に「はい」と二つ返事できる方は少ないのではないでしょうか。公共施設やホテルなどでは、アルコール消毒や石鹸の用意、換気、清掃など、コロナ対策は自宅よりも万全です。マイクロツーリズムでホテルに長期滞在をする方も安心です。

交通費を抑えることができる

海外旅行や遠方の国内旅行の場合、大きな負担となるのは交通費ですよね。マイクロツーリズムの場合は、そもそも自宅からの近場観光なので、交通費は大幅カットできます。しかも、旅行の交通手段として自家用車を推奨されているので、飛行機や新幹線の場合に1人1人にかかってしまう座席代が不要になります。

浮いた交通費で、宿泊日数を何泊か延長することもできます。地元のちょっとラグジュアリーなホテルで長期滞在なんていかがでしょうか。食事やホテルなどを贅沢にすることも可能ですね。


▼普段は味わうことのないホテル暮らしを満喫しませんか?

人気のホテルであれば尚のこと、今がチャンスです。ぜひ、地元でホテル暮らしを味わってみてはいかがでしょうか。テレワークが続いている方であれば、ホテル暮らしはさらにおすすめです。ホテル暮らし特有の特別感を味わいながらのテレワークは、仕事に集中できること間違いなしです。

☆仕事が忙しいけど少し休みたい!メリハリのあるライフスタイルをホテルで実現しませんか?

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普段は、近隣のホテルに予約を取るという方はほぼいないと思います。近所にホテルがあって、長期休暇は家族連れでにぎわっているけれど、どんなところなんだろう…と気になっていた方も多いのではないでしょうか。実は、宿泊しなくても、地元の人の憩いの場として開放しているホテルもあります。今だからこそ、新しいスポットの開拓をしてみてはいかがでしょうか。

☆「根津」の魅力を感じられる地域密着のホテルをご紹介!ママ友の憩いの場にも?

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ホテル・旅館を支えることができる

新型コロナウイルス感染症で、多くのホテルや旅館が経営難に陥っています。既に倒産してしまったホテルもあり、それは今後さらに増えるのではないかと推測されています。新型コロナウイルス感染症は、いつかはインフルエンザのようにワクチンができて以前のような暮らしに近い状態が戻ってくるとも言われていますが、そのときにお気に入りだったホテルや旅館がなくなっていたり、経営難がゆえに従業員が解雇されていたりということがあっては悲しいですよね。

いつもお世話になっているホテルや旅館などを守りたいからこそ、今あなたの力が必要なのです。地元の観光地を守るためにも、ぜひマイクロツーリズムで地域活性化に貢献しましょう!

マイクロツーリズムでホテル暮らしをしてみよう!

いかがでしたでしょうか。マイクロツーリズムは、今まで知り得なかった「地元の魅力」を知るチャンスです。近場で非日常を味わえるホテル暮らしをしながら、ぜひ地元に貢献してみませんか?普段とは違う日常だからこそ、そして、これがいつまで続くか分からないからこそ、新しいトラベルスタイルを楽しんでみましょう。


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