今回カリグラシが注目したのは、『ザミレニアルズ渋谷』。東京・渋谷という多層文化の中、彼らが掲げる『ライフスタイルホテル』でどんな暮らしができるのでしょうか?さっそく見ていきましょう。


ザミレニアルズ渋谷は、最先端の『ポッド』を整えた次世代型ホステル。まずは、ホテル暮らしの中心『ゲストルーム』をのぞいてみましょう。

シンプルスペースに遊び心をプラス

ザミレニアルズ渋谷のお部屋は、1つ1つのお部屋がベッドのみの空間となっている『ポッドタイプ』。全120室(1フロア20室×6フロア)で、そのうち2フロアが女性専用フロアとなっています。

ベッド以外の設備(シャワーやトイレ)は全て共用で、ベッドの下に収納キャビネットが完備されています。大型スーツケースも収納できるので、長期滞在のお客様にも便利で嬉しいですね。

各ポッドの壁には、アーティストによるオリジナルデザインが描かれています。お部屋の上にアーティスト名が記していますので、宿泊される際にはぜひチェックしてみましょう。

駅や商業施設、広告…。あなたが泊まるポッドは、一度は目にしたことがあるようなデザインを手掛けた有名なアーティストによって描かれているかもしれません。お部屋は事前予約がない限り、基本的にはランダム。どんなお部屋が待っているのか、楽しみですね

コンパクトな空間での自由

さて、もしあなたがポッド(またはカプセル)タイプに宿泊した経験がないのであれば、「窮屈そう…」など、ネガティブなイメージを持っていらっしゃるかもしれませんね。筆者も同様の意見を持っていたのですが、実際に抱いた印象は意外にも「落ち着いた空間」。宿泊フロア全体は照明を落としたリラックスできる空間で、お部屋の仕切りを閉めると周囲の音も気になりません。

お部屋によっては、ベッド前方の間仕切りがスクリーン仕様になっているタイプも。ご自身のスマートフォンから、NetflixやYouTubeを映し出すこともできます。没頭して、気づいたら時間があっという間に過ぎてしまった…なんてこともありそうですね。

IoTでさらに快適に

さらに、より快適さを実現させている要素が「IoT」(Internet of Things)を利用した機能。専用スマートフォンを利用することで、お部屋の設備をカスタマイズすることができます。こちらが「スマートポッド」と呼ばれている所以です。

専用スマートフォンでは、ベッドのリクライニングや照明を操作することができます。アラーム設定をすることで、その時間になるとお部屋が明るくなったり、ベッドが自動で起き上がってくれたりと、いわば「至れり尽くせり」状態。絶対に寝坊しちゃいけない日なんかにはマストな機能ですね。(日頃から欲しいくらいです…。)

スマートポッドが並ぶプライベート空間を出てみると、ホテルのスタッフさんや他のゲストさんがいる賑やかな空間に。ホテルの20%もの部分が共用スペースとなっているザミレニアルズ渋谷。そんなシェアスペースをのぞいてみましょう。

自然に生まれる「交流」

フロントからつながる『ラウンジ』は、開放的でスタイリッシュ。ゲストさんの約7割が外国人とのことで、英語を中心にさまざまな言語が飛び交っています。

ゆっくりと座って本を読んでいる人。仕事をしている人。一緒に旅をしている友人たち(もしかするとその場で仲良くなった友人…?)とピザを囲んで談笑している人など…。ゲストさん同士の交流はもちろん、スタッフさんとゲストさんの距離も近く、今日起きた出来事などの世間話でも盛り上がりそうですね。

「食」が世界をつなぐ

和気あいあいとしたラウンジには、またまた交流が深まりそうな『共用キッチン』を発見。電子レンジやトースター、IHクッキングヒーターなど、一通りの設備が整っています。

ザミレニアルズ渋谷では、モーニングサービスとしてパンが用意されているそうなので、ラウンジ全体にほのかに美味しそうないい香りが広がっていました。(もしかするとゲストさんたちがシェアしていたピザかもしれません…?)

こちらのキッチンでは、食材を買ってきて料理を振舞うゲストさんもいらっしゃるそうです。ゲストさんはいろいろな国から来られていますので、普段食べることができない多国籍料理をシェアできるのも、ホステルならではの貴重な経験でしょう。料理が得意な人も苦手な人も、「食」を通して交流を深めるきっかけになりそうです。

好きな時に集中を

フロアが変わり、今度は同じ共用スペースながらぐっと落ち着いた雰囲気に。こちらは仕事や勉強にぴったりの『コワーキングスペース』。開放的な空間の中、集中して仕事に取り組めそうです。

働き方が多様化している中、まだまだ自分のデスクに座って黙々と仕事をしている方も多いでしょう。そんな方も、ここで仕事をするときは自由。ソファでゆったりと作業をするのもよし。好きな音楽を聴きながら仕事をするのもよし。グループでセミナールームを借りてディスカッションするのもよし。自分のベストなタイミングで最高のパフォーマンスが発揮できるビジネススペースになりそうです

こちらのコワーキングスペースでは、宿泊者以外の方でも利用できます。(要登録/現地で登録可能。)フリーランスの方や、フリーデスクの会社員の方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。いつもと違う環境で仕事に取り組むことで、思わぬアイデアが生まれるかもしれませんね

飽きない暮らし

館内の装飾品は、どこかレトロさを思い出すもの、現代的なアート、外国のパブのようなデザインなど、ふと立ち止まって見とれてしまうものばかり。

お部屋の壁のデザインを始め、どこの場所にいても楽しくなれるホテルです。普段忙しくて気にも留めないようなものも、ザミレニアルズ渋谷では、ふとしたデザインが私たちの目を休ませてくれるかもしれません。

かかわる人全てに新しい出会いを

日本人にとってはまだまだホテルが主流かもしれませんが、外国人のゲストが多いホステルやホテルでは、イベントを開催されることもしばしば。ゲスト同士の交流イベントだけでなく、外部のセミナーやワークショップ、イベントスペースとしての貸し出しなど、共用スペースの使い方も多岐に渡っています

ザミレニアルズ渋谷でも、ワークショップや交流会、結婚式の2次会への貸し出しなど、さまざまなイベントを開催しています。外部の方への貸し出しも含め、宿泊者以外の一般の人が訪れる機会も多く、交流の幅も広がります。

本来、宿泊をするという目的に限定されていたホテル。宿泊をしなければ、ホテルに足を運ぶこともなかったでしょう。その中で、こういったイベント開催ができるのは、ホテル側の価値観に「自由さ」や「多様性」が生まれてきているからでしょうか。その空間にいるだけで、ホスト・ゲスト共に新しい体験ができそうですね。

発見が価値観を柔和にする

このようにゲストにとって「落ち着いた空間」を支えているスタッフさんも、「新しいライフスタイル」を体感している人たちの1人。取材に対応してくださった伊藤実萌さんは、「自分らしさを持ちながら自然に過ごすことができ、ワーキングスタイルの変化も感じています。」と、ザミレニアルズ渋谷で過ごす魅力について教えてくれました。

伊藤さんが日頃PC作業をしているのはラウンジ。ゲストさんもたくさんいる空間でお仕事をされていることについては、「意外と周囲の会話の声も心地よく、程よく集中できます。」とのこと。たまに皆と一緒に会話が始まって盛り上がってしまうこともあるそうですが、これもストレスフリーな職場環境の1つなのでしょうか。

伊藤さんのお話を聞いていると、「仕事をする」というよりも「過ごす」という言葉がぴったりな環境でした。ゲストさんが思い思いの時間を過ごせるのは、その土台となるスタッフさんがのびのびと過ごすことができているからかもしれません。

「ホテル×交流」が世界を広げる

そんなスタッフさんたちのいる「株式会社グローバルエージェンツ(東京都渋谷区)」の事業の1つが、「ソーシャルアパートメント事業」。住人の皆さんが「住む」ことのみに特化するのではなく、さまざまな出会いをはかる「交流型」の居住空間を作り出しています

このソーシャルアパートメント事業から、「ホテルでの交流の場」が生まれました。それぞれの場所に合わせたコンセプトやデザインで、国内外問わず人気のホテルとなっています。

ゲストさんの中には1年に1回、必ず宿泊しに来る人もいらっしゃるでしょう。「旅行先のホテルで出会った人と、1年後また同じ場所会えるかもしれない…」なんて、人生の楽しみが増える素敵な出会いですよね。


自由なスタイルを求めるなら

ライフスタイル、ワーキングスタイル、さまざまな「スタイル」が実現できるザミレニアルズ渋谷。自由を求めてこちらに滞在する人はもちろん、ただ渋谷でホテルを探していたら辿り着いた人もいるでしょう。しかし、たまたま泊まったその時に、思わぬ「何か」「誰か」に刺激をうけるかもしれません。ザミレニアルズ渋谷での暮らしで、日常に加わる少しの「変化」を体験してみませんか?

▼施設概要

THE MILLENNIAL SHIBUYA(ザミレニアルズ渋谷)

150-0041 東京都 渋谷区 神南1-20-13

03-6824-9410

JR「渋谷」駅より徒歩6分


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