2020年を迎え、オリンピックを目前に控えている東京。

そんな東京では、日本全国のみならず世界中からの訪問客が予想されていることもあって、一時期ホテル不足が叫ばれていました。そんな中、2020年は東京でホテル開業ラッシュ。山手線鶯谷駅近くに2020年1月開業するLANDABOUTホテルを皮切りに、50以上の新しいホテルが開業もしくは開業予定を迎えています。しかも、近県、もしくは日本中でホテル開業ラッシュ。

2020年のオリンピック後、ホテル業界はどうなっていくのでしょうか。

ホテル不足は未だに懸念されている

ホテル開業ラッシュの東京。しかし、ホテル不足は未だに懸念されています。

ホテル自体の数は足りる見込み

ホテル不足とは言うものの、2018年からの開業ラッシュと2020年のラストスパートで、ホテルの数自体は足りていると言われています。

2019年11月に発表されたみずほ総研の試算では、韓国市場の落ち込みなどが原因で訪日客自体が減少。これまで心配されていた、オリンピック需要に対するホテル不足は回避される見込みだと発表しました。

瞬間的には未だに不安視されている

2020年のホテル不足は回避されたものの、オリンピック開催期間、その中でも人気種目であるサッカーやラグビーなどの主要競技の開催期間中には、やはりまだ不足の懸念はあると言われています。みずほ総研の試算でも、民泊や隣県への分散などの対応が必要だとしています。

宿泊者のジャンルもかなり多様化する

オリンピックのホテル需要は普通のホテル需要とは違います。いわゆる普通の旅行客だけではなくラグジュアリーな旅行を楽しむ富裕層から、バックパッカーのような格安旅行を楽しむ人など、その種類は様々。

日本には中レベルのホテルは多いものの、最高級のホテルや、反対にバックパッカーが泊まれるホステルのようなものが少ないとも言いますから、数自体は足りていても宿泊にあぶれる人は出るとも言われています。

ホテルラッシュは止まらない

今のままでもホテル不足は起こるかも知れないとなると、ホテルの数は更に増えます。それこそ、最近はネットカフェのような場所に完全個室の宿泊可能な部屋ができるなど、様々な業種がこのホテル需要を当て込んでホテル業を一部行うようなこともあるでしょう。そうなると心配されているのが供給過多。そう、今、心配されているのは、ホテル不足ではなくホテル余りなのです。

オリンピック後のホテル供給

オリンピック後、ホテルは余る。これは元々言われていたことだったのですが、2018年からの開業ラッシュで更にその懸念は深くなりました。

中級ランクのホテルについて

ビジネスホテルやシティーホテルなどグレードで分けるといわゆる中級ランクに当たるホテル。2018年の開業ラッシュから、最も多くのホテルが開業したレベル帯だけあって、今のままではオリンピック期間中でも空室が出てしまうという人もいます。となれば当然、オリンピック後には需要が激減することは見えていますから、かなり厳しい状態になることは予測されています。

ラグジュアリーホテルも、簡易宿泊所も…

中級ランク帯のホテルが危ない。と言いますが、実は高級・最高級ランクに当たるラグジュアリーホテルも、反対に簡易宿泊所系のホステル等も、押しなべて大変になると予想されています。オリンピックによる訪日客は富裕層からバックパックまで様々な客層がいますから、今まで日本で需要の少なかった場所にも客室は増加しています。

しかし、それはもともと日本で需要が少なかった場所。増やした分だけ余ることも考えられるのです。

ホテルによる激しい競争が始まる予測

こうなると、オリンピック後に待っているのはホテルによる激しい競争です。オリンピックに向けて増えたホテルが、通常の旅行客の数に戻った時に、その旅行客の奪い合いが始まるのはもはや目に見えています。

そこで、起こってくるのは当然料金による競争。東京のホテル代は、数年間は大幅に安くなるのではないかと言われています。

料金以外の競争も起こる可能性

もちろん料金以外の競争も起きます。例えば、同レベルの料金帯でのサービス合戦や、それぞれのホテルにおいての特徴を生かした個性を競うような競争も行われています。中には対象の顧客の種類を絞ったかなり変わったホテルも登場するかも知れません。

勃発する東京ホテル戦争はホテル暮らしにとってプラスに?

東京オリンピック後に起こるホテルによる生き残り合戦。もはや東京ホテル戦争と言ってもいいような戦いが予想されますが、ホテル暮らしにはそれは間違いなくプラスの要素となるでしょう。

ホテルが選び放題になるかも

オリンピックに向けて4000万人とも言える訪日客を当て込んで起こったホテルの開業ラッシュ。この開業ラッシュで単純にホテルの数が激増した東京は、ホテル暮らしを考えている人にとっては、単純に選択肢が激増したということでもあります。

これは言うまでもなく嬉しい話。今まで、首都圏のホテルは特定の駅の近辺にだけホテルが偏ったりしていましたが、東京オリンピック後は様々な駅チカにホテルが林立。選択肢の増加は、嬉しい悲鳴です。

ホテル価格競争が始まる

そして、ホテル代に関しては確実に低下が見込まれます。というのも、オリンピック後のホテル余り状態での価格競争には、それに拍車をかけるシステムが出来上がっているからです。それがホテル予約サイト。様々なホテルの料金が横並びで比べられてしまう現代においては、これから起こる価格競争は熾烈を極めるでしょう。

しかも、2018年からの開業ラッシュで、今あるホテルには新しいホテルがたくさん。古いホテルにとっては、新しくてきれいなホテルとの戦いになりますから、価格面ではかなりお得になることが予測されます。これはホテル暮らしには、かなり大きなプラスです。

特色あるホテル・ホステルが増加

まず、東京オリンピックに向けて数々の特色あるホテル・ホステルが生まれています。キッチン、生活用品や家具がついた滞在型ホテルや、本当にベッドしかないようなシンプルな客室でありながらこれまでの簡易宿泊所のような狭さや汚さのないオシャレなホステルなど。そんなバラエティに飛んだホテル・ホステルの存在は、ホテル暮らしを望む人達にはかなり嬉しい変化。

しかも、この後ホテル同士の競争が始まってくれば、ホテル自体の特色もそうですが、ホテル暮らしの人を刺激するような価格でのプランなども出てくるかもしれません。どんな形であれ、ホテルは客室を埋めたいのですから、その可能性はかなり高いと言えるでしょう。

2020年はホテル暮らし元年になるかも

1964年の東京オリンピックでは日本は大きく高度経済成長に向けて変化しました。そして、今度の2020年のオリンピックではホテル暮らしというジャンルで大きく変わるかも知れません。

ホテルの多様化や価格の低下、すべてはホテル暮らしにプラス

オリンピック後に予想されるホテルの価格低下やその多様化。それは全てにおいて間違いなくホテル暮らしを考える人にとっては、プラスでしかありません。それがしっかりと浸透さえしていれば、このオリンピック後にはホテルでの長期滞在やホテル暮らしを考える人も出てくるに違いありません。

需要が増えれば当然供給も増える

この流れの中で長期滞在やホテル暮らしを考える人が増えれば、当然そこに当て込むサービスも増えます。ホテル暮らしにピンポイントで的を絞った変化を見せてくること考えられます。そうなれば、ホテル暮らしはもはや「当たり前」になっていくのです。

2020年はホテル暮らしにチャレンジしてみませんか

2020年後にホテル暮らしの新しいフェーズが始まるかも知れません。そう考えると、ホテル暮らしを始めるならば、2020年が狙い目なのです。ぜひホテルの新時代に、あなたもその最先端を走ってみませんか?

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