2020年、とうとう東京でオリンピックが開催される年になりました。

前回の東京オリンピックは、東京のみならず日本にとって新しい時代の幕開けともいえる出来事で、日本人のライフスタイルも大きく様変わりをしました。そう、オリンピックはそれだけの力を持ったイベント。日本人として、このオリンピックをきっかけに、自分のこれからの生き方をちょっと考え直してみる良い機会かも知れません。

世界中が日本に注目

東京オリンピックには世界中の人が訪れます。そして、世界中の人が東京に注目することは間違いありません。

そう、世界中が日本を見ているのです。

日本式を突き詰め、そして捨てる

オリンピックを契機に世界の流れに乗る。そんなことを言っても、日本の良い所や古き良き日本の伝統文化を捨ててしまうのは本当にもったいないですよね。とは言え、旧態依然とした悪しき日本の主観をそのまま持ち続けるのもちょっと違う。大事なのは、「いかに日本の良い所を残して悪い所を捨てていくのか」ということです。

変な三度笠みたいなボランティアの制服ではなく、本当の意味で暮らしを豊かにする生き方のために、良い意味で日本式を突き詰める。大切なのはそこではないでしょうか。

日本式のガチガチな慣習を壊す

まずは日本式のガチガチな慣習を壊すところから始めたい。

例えば、結婚に関する考え方のように、「人は適齢期に結婚して家庭をもって生涯添い遂げるのが正しい」という考え方、これはもう古いですよね。そんな生き方が悪いというのではなく、それだけが正しいというのとは違うということ。

そんなことって、意外とたくさんありますよね。当たり前に正しいと言われていること、それ以外の生き方をすると批判されてしまうようなこと。もう、捨ててしまうべき時です。

日本式の曖昧さを生かす

たとえば、日本はLGBTに関する考え方が遅れていると言います。しかし、よく考えてみてください。世界広しと言えど、こんなにたくさんのLGBTの方がテレビに登場し、お茶の間のスターとして活躍しているような国は、欧米だってありません。

そう、実は日本人は寛容で懐の深い、曖昧さを好む人たちでもあります。別に白黒はっきりつけなくていいじゃない。時として、優柔不断と思われそうなものですが、しかしながらこれからの多文化社会においてこれほど柔軟なスタンスはありません。

自分主義で生きてみる

日本式ガチガチの固定概念を壊す生き方。それは、胸を張って『自分流を貫く』生き方です。

人生はいつだって自分だけのもの

日本人は常に周りの目を気にして生きています。何をするにも、周りの人間に迷惑をかけないように角が立たないように、そして人から認めてもらうことを一番に考えて生きています。

しかし、人生はあなただけのものです。あなたが迷惑をかけないように気を遣ったその人は、最終的にあなたの人生の責任を取ってくれませんし、それであなたが万が一不幸になってもそれはあなたの責任です。

自分主義って実は簡単?

自分の思い通りに自分主義に生きるのは、実は簡単です。一番大変なのは周りの言葉に惑わされず、自分が大切だと思えるアドバイスだけを拾っていく作業ですが、それも慣れれば問題はありません。あなたがしたい生き方を全力で実践する、それは実は自然なことなのですから。

確かに社会的に大変な時もあるでしょうし、経済的に困窮する時もありますが、それでも心は軽やかでいられます。社会的な安定と経済的な安全をちょっと捨てて、その分生きている実感が手に入ります。自分の人生が自分の手に帰ってきた、その実感の大切さを想えば、大変なことなんかないのです。

一番大切なこと以外にはこだわりを持たない事

大事なことは一つか二つで十分。例えばミニマリストな暮らしというものがありますが、ミニマリストな暮らしを送る上で大事なことは、「ミニマリストであること以外のほとんどにはこだわらない」という事だったりします。

あれもこれもと求めず、ミニマリストであることだけに思いをフォーカスする。そしてそれ以外は放置する。日本的ないい加減さで、日本人的曖昧さで何となく許容する。そうすればさらに心は軽くなります。

東京オリンピックをきっかけに提案したい、新しいライフスタイルとは

では、東京オリンピックをきっかけに提案したいライフスタイルを見ていきましょう。

フリーランスな生き方

1つはフリーランスな生き方です。今までの社会ではフリーランスというのは、突出した才能をもって大金を稼ぐような人というイメージでしたが、今ではもうそれは古い話。現在フリーランスというのは、自由に生きるために所属をしない人たちのことを言います。能力も、大げさなスキルがなくてはいけないということはありません。

例えば……。学生時代絵が得意でよくイラストを描いていた。日記を書くのが好きで、文章ならある程度書ける。大学や高校で習ったプログラミングならある程度できる。

これで十分。自分の「人よりちょっと得意」「人とはちょっと違う経験」を生かす、それでも十分やっていくことは出来ます。

ミニマリストな生き方

ここで良く触れられるミニマリストな生き方。出来る限り物を所有せず、そして、出来る限りシンプルに生きていく生活の仕方ですが、これだってあんがい簡単に出来るものです。

もちろん、突き詰めて徹底すれば結構大変です。しかし、例えば断捨離を行うことによって自分の部屋にあるものを大幅に捨ててしまうというだけでも、立派にミニマリストな生活は始まっています。そうやって、今年はここまで、来年はここまでとやっていけばいつかは完全なミニマリスト。

東京オリンピックを契機に日本のホテルもぐっとグレードアップしますし施設も増えていますから、最終的には「ホテル暮らしのミニマリスト」になれる日も来るかもしれません。

パラレルキャリアな生き方

一つの仕事に専念して、一つの会社に骨をうずめる覚悟で働く。そんな旧態依然とした考え方はそれこそ国主導で古いものとなっていく今、パラレルキャリアを目指して生きてみるのもいいかも知れません。

パラレルキャリアは、副業を持つというのではなく、人生に二つのキャリアを同時並行で持つということ。それが仕事であれば、どっちも副業ではなく本業です。

そして、パラレルキャリアは仕事である必要もなくて、例えばボランティア活動をしながら働いてみたり、クリエイティブな活動をしながら働くというのでもOK。一度しかない自分の人生を、二重に行うことでより分厚い経験を積んでいく、そんな生き方だって自由に選べる時代です。

一次産業につく

新しい働き方の発想として、「一次産業につく」というのもアリです。

一次産業というのは、いわゆる農林水産業の事で、一般的には農家や漁師さんになるということになります。とは言え、今までの形での農家や漁師さんになっても仕方がありません。それこそ生産から流通、販売に至るまで一手に自分でコントロールすることによって、新しい形の一次産業を組み立てていくというのも面白いでしょう。

また、パラレルキャリアの一環を一次産業にしている人も多く、週末農業などもひとつの流行として存在します。農業や漁業は素人ではできない…そんなのはもう旧い考え方なのです。

世界を見て新しい時代の日本人になろう

オリンピックは世界を見る大きなチャンスです。世界もまた日本を見ますが、日本からもまた多くの世界のカタチを見ることができます。

そんな東京オリンピックというチャンスに、ぜひ新しい世代の日本人を目指してみてください。かつての東京オリンピックが日本人の生き方を変えたように。また一歩、新しい日本人に進化してみてはいかがですか?

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