笹塚駅から徒歩 2 分。観音通商店街の中ほどに一軒の新しいバルがOPENしました。木の扉を開けると、そこには色とりどりの新鮮な野菜たちが並ぶカウンターとキッチンが。ワイン一杯からでも、一人でも、気兼ねなく立ち寄れるカジュアルな雰囲気。ここ「BARU HiLO(バル・イーロ)」では、新鮮な無農薬野菜の美味しさを最大限に引き出した創作料理と、料理に合う種類豊富なワインを気軽に楽しむことができます。

向かいの「笹塚観音」の明かりと、商店街の人通りが見えるキッチンの窓を開ければ、そこは「立ち飲み」スペースとなって街とお店が繋がる…。店名の「HiLO」はスペイン語で糸という意味で、繋がりを 大切にしたいという思いが込められています。生産者さん、食材を作ってくれている人たち、お客さん、友達、家族、地域…たくさんの繋がりを大切にしたいという店主の思いが、お店の大切なコンセプトとな っています。

家族と、友人と、恋人と。お酒と料理を心から楽しんでほしい

取材時はお店がOPEN して1ヶ月半程でしたが、訪れるお客様の年齢層は幅広く、ご家族、ご夫婦やカップルはもちろん、お酒好きのお一人様も立ち寄ってくれています。昔からの知り合いや近くに住んでいる人たちが老若男女問わず集まり、ちょこっと飲んで、ちょこっと食べて、気軽に入れるお店が理想のイメージ。 

メニューには説明書きがあるのでワインにあまり詳しくなくても安心ですし、メニュー以外にも様々なお酒を取り揃えているので、その日の料理に合うワインやお酒を店主やスタッフに尋ねてみて。また、ワインに詳しいワイン通のお客さんから色々教えてもらうのも楽しみの一つです。

お洒落なバルというと、子ども連れで入っていいのかな?と心配される方もいますが、小さなお子様で も大丈夫なようにソファ席があったりもするので、お酒が好きなご家族も大歓迎とのこと。

壁の絵がとても印象的ですが、実はこれ、1歳~6歳の8人の子どもたちが描いた落書きなのです。それを店主のいとこが仕上げてくれました。「子ども達にとっていい思い出になって欲しい」「これからずっとみんなが集まる場所になって欲しい」という願いを込めて、お店の一番メインとなる壁を子ども達のキャンパスにしたそうです。それはまるでアート作品のよう!必見です。

無添加、オーガニックにこだわり、素材本来の美味しさを最大限に生かして

スペイン料理に、フレンチや和の技を融合させたメニューの数々は、目にも楽しく舌には驚きをもたらしてくれます。季節の食材や新鮮な野菜を主役に、肉や魚を合わせたオリジナリティ溢れる料理を楽しむことができます。 

また、生産者さんとの繋がりや顔の見える食材を使う事にもこだわりがあり、例えば、カウンターで存在感を醸しだしている生ハムは店主の萩元さん自ら長野県高山村まで赴いて仕込んだもの。生ハムづくりは 毎年行っていて今年で4年目。仕込みしたものを育ててもらい1~2年後に受け取るのだそうです。

筆者も萩元さんが作った生ハムをその場で切って食べさせて頂きました。塩が優しくて身が柔らかく、部位によってその柔らかさも変化するとのこと。これはワインと一緒に楽しみたい!「生ハムのイメージが変わった」というお客様もいるそうですよ。

人気メニューは、バルなのに『ブリ大根』?実はインスタ映え料理

この季節のオススメ料理は『ブリ大根』。まずはその見た目に驚くはず。その名を聞いて思い描く料理のイメージが完全に覆されるオシャレさなのです。紅芯大根とブリをグリルで焼いて素材の美味しさを最大限に引き出し、ソースはブリの油をバルサミコ酢で乳化させてまろやかな味わいに。思わず歓声が上がり、口に入れた瞬間に笑顔がほころぶマストな一品です。

それから大人気メニュー『タコのレモンバターソテー』も必ず食べて頂きたい一品です。生のタコを一度煮てから手作りのレモンバターでソテー。見た目のサプライズ感と楽しさもあり、タコの柔らかさと食感にも驚きです。

その他、目にも鮮やかなメニューが様々あるので、その日その時の食材を生かして店主が腕をふるう創作料理をぜひ楽しんで下さい。

願いは、この街にしっかりと根づくこと

店主は、ここ笹塚の地での繋がりを作っていき、月に一回でも週に一回でも寄ってもらえる場所にしたいと願っています。「そうしていくうちに、何かと何かがどんどん繋がっていくはずだから」と。ワイン一杯でも会話が繋がったり、カウンターの隣同士で仲良くなったり。少し暖かくなってきたら外で飲めるように、と「立ち飲み」カウンターも作りました。夏には、商店街のお祭りにも参加したいとのこと。

また15時くらいからお店を開けてワインを軽く飲んでもらえるようにしたい、とも考えています。タパスをつまみながらワイン一杯飲める…そんなイメージで入口側にキッチン、そして窓の外にカウンターを作りました。仕事終わりや食事前に軽く飲んだりする「チョイ飲み文化」をフランスでは「アペロ」というのですが、そんな風に、昼から夕方の時間に立ち寄ってもらえるお店にしたいそう。夏くらいまでには、立ち飲みとアペロをやりたいとの展望なので、今から楽しみですね。

「BARU HiLO」OPEN までのストーリー

お店にはサッカーのユニフォームが飾ってあります。尋ねるとそのユニフォームはご友人のものとのこと。店主の萩元さんは高校時代にサッカーをやっていて、友達にご飯を作って振る舞っていたそうです。高校卒業後に専門学校で一年、フレンチのお店で3年修行しながら料理を学びました。

一度は料理をやめてサッカーをやっていた時期があるものの、縁あって料理の修行でスイスへと飛び立つことに。最初は寿司店で働き、その後2つ星のフレンチレストランで働いて料理の腕を磨きました。30歳くらいで帰国し、浜松町(大門)の『ビストロハーベスト』『バルコセチャ』で7年間働いたのち、 「家の近くで地元に根づいたお店をやりたい」という長年の夢を叶え、2019年12月、ここ笹塚で自分の店を開くこととなりました。

外壁やロゴ、店内に使われている深い青は萩元さんの好きな色。内装はデザイナーさんチームがとてもこだわって作ってくれて、思い描いていた以上のお店に仕上がったと話してくれました。

真新しい店内は洗練されていながら古い柱や天井が残っていて何だか落ち着く空間。柱も天井も元のままを生かしていて、いい味わいを醸し出しているからかも知れません。そして、カウンターのタイルはオーナーさんのこだわり。

ちなみに、壁の黒板の「食べ放題」は、プレオープン時の名残で残っているだけで、実際は食べ放題はやっていません(笑)

ただし、飲み放題はやっていますので歓送迎会やパーティの際は予算と共にご相談を。人数によっては貸し切りもOKです。

また、営業時間外であればイベントなどでの利用も相談可能。取材時には、フラワーレッスン+萩元さんの料理を楽しむイベントが近々予定されていました。今後は、そんな風に場所を生かしてくれる人がいれば活用して欲しいとのこと。例えばワイン教室や、ワインに合う食事を楽しむ会…など、ワイン好きがどんどん集まる場所になれば素敵ですね。

ちなみに「BARU HiLO」では現在20代~30代前半くらいまでのアルバイトさん達が頑張ってくれていますが、ホールを任せられる社員さんを絶賛募集中です。明るく元気でお店の顔になってくれる、お酒好きさん大歓迎。ルールも何もまだないので、これから一緒にお店を作ってくれる人を求めています。 飲食に携わりたい方、料理やワインに興味がある方、いかがでしょうか。

これからの「BARU HiLO」に注目

「たくさんの繋がりからお店が作られ、周りに助けられながらやっている。時間が経つごとに絆が深く なっていくように、繋がりを大切に長く続けていきたい。」と話してくれた店主の萩元さん。「BARU HiLO」が、これから笹塚でどのように繋がりを拡げていくのか、楽しみですね。   

まずは、とにもかくにも美味しい料理の数々とワインを楽しみに、気軽に訪れてみて下さい。きっとこの店に出会えて良かったと思って頂けるはずです。

【店舗情報】

BARU HiLO (バル・イーロ)

住所 東京都渋谷区笹塚 1-22-9 1F

交通 京王線・京王新線「笹塚駅」より徒歩 2 分 

【営業時間】

 [月~金]18:00~24:00(料理 L.O22:30 ドリンク L.O23:30)

 [土]17:00~24:00(料理 L.O22:30 ドリンク L.O23:30)

定休日 日曜日(祝日は不定期で営業します。お問い合わせ下さい。)

【その他】

予算 4,000~5,000 円

支払い方法  カード可(VISA、JCB、AMEX)、電子マネー不可

席数 29 席(カウンター5 席・テーブル 24 席)

完全禁煙

貸切 可(20 人~50 人)

個室 無

駐車場 近隣にコインパーキング有

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