住所から解き放たれた暮らし方、アドレスホッパーって知ってますか?

と、聞かれてYESと答える人は、まだまだそんなに多くはないとは思いますが、実は今世界をはじめ日本でもじわじわと増えてきているライフスタイルです。その正体は、いわゆる住所不定……と書いてしまうと何となくネガティブなイメージかも知れません。

しかし、時代は令和。ネット環境と働き方の多様化によって、その生き方は「住所から解き放たれた最も自由なライフスタイル」だと注目されているのです。

アドレスホッパーとは

アドレスホッパーとはなにか。それは、住所から解き放たれた新しい暮らし方。

ノマドワーカーやデュアラーとの違い

ノマドワーカーやデュアラーもまた自由な生活スタイル。

しかし、ノマドワーカーは住所ではなく働くスペースが自由であることを言いますので、一軒家に住んでいてもノマドワーカーですし、また定住していなくても特定の場所(オフィスなど)で働くとなるとノマドではありません。

またデュアラーとは二重生活のことを言います。

つまり、実際は郊外に住んでいながら都心部で仕事を行う、子育ては郊外で行い夫婦生活は都心で行うなど拠点が複数(主に2つ)ある場合を言います。

アドレスホッパーは住所をもたないという選択

ノマドワーカーやデュアラー。どちらも自由な生き方の選択肢ですが、アドレスホッパーはさらに自由な生き方の選択肢。そう、アドレスホッパーは住所を捨ててしまうという生き方なんですね。

今を生きる日本人にとって、というよりも人間にとって、ずっと社会生活上一番大切と思われてきた「住所」を、この際だから捨ててしまおう。自分の好きなところに、点々としながら住んでいこうという考え方。

これこそがアドレスホッパーという生き方です。

定住ってなんでしているんだろう?

住む場所を捨てて自由に生きる。

それを考える前に、なぜ定住しているのか、考えてみましょう。

なんで定住しているんだろう

あなたはなぜ定住しているんですか?

という問いに、明確に答えられる人が今この社会に何人いるでしょうか?

それこそ、定住する理由なんて考えたこともないし、あえて聞かれたのならば『なんとなく定住しないといけないような気がする』と答える以外にはないような気がしてきませんか?

そう、アドレスホッパーの原点はそこにあるんですね。

定住する必要性

では、これまで、人はなぜ定住していたのでしょうか。

一番に考えられるのは郵便物ですよね。住所がないと郵便物は届きませんし、大切なお知らせを知ることや荷物の受け取りもできなくなってしまいます。

次に考えられるのが、納税などの公共的理由。日本の法律では、しっかりとどこかに住民票を置かなければいけませんし、それをもとに納税などを行いますから、これも必要です。

最後は、ものを所有するため。自分の私物を置いておく場所として家を必要とするというのが大きな理由のひとつです。

他にありますか?きっとこんなものなのではないかと思われます。

今の時代に定住の意味はあるのか

定住の理由はわかりました。

しかし、今の時代に定住の意味はあるんでしょうか?

郵便物って、そんなに必要ですか?

まずは郵便物ですが、そもそも、そんなに届いていますか?きっと、家に届いている郵便物の代表は公共のものでしょうし(住所がなくなれば不要なものばかり)その他の連絡は皆スマホに届きます。家に届くのはAmazonなどのネット通販の宅配がほとんどでしょうし、それは実家でも郵便局留めでも、もしくはコンビニでも受け取れる時代です。

というか、きっと、現代人の多くは自分の住所を人に知らせていないかも知れません。そんな状態で、郵便物の受け取り用として住所を持っておく必要、ないと思いませんか?

公的な理由もクリアできる

では公的な理由はどうでしょう。

確かに住所は必要ですが、実家でも問題ありませんし、簡易な住所地設定ができるサービスも今は豊富にあります。

例えば複数人で共有するバーチャルオフィス。こういったバーチャルオフィスやシェアスペースでは、住所の貸し出しを行える場所が多くあります。

またそれ以外にも、ポケットレジデンスといったサービスも有り、これは月1万円くらいのお値段で、シェアハウスを所有しそこを住所地に設定できるというもの。これさえあれば、公的な住所もクリアです。

ものを所有する意味を考える

では最後の「ものを所有する」ということ。

確かにこれが昭和の時代でしたら、様々なものを所有していなければ豊かな生活は送れなかったと言っていいでしょう。

しかし、今あなたの手元にあるそのスマホ、そしてネットに繋がる各種デバイス。令和の今、それさえあればほとんどのことはできてしまいませんか?

宿泊施設を利用するアドレスホッパーでは、食器やタオルなどと言った日用品は必要ありません。こうなってくると、スマホ1つあれば、テレビも、本も、本棚も、音楽プレーヤーも、ゲーム機も必要ありません。家に帰って触るものの大半がスマホならば、他のものって必要ですか?

アドレスホッパーとして生きる上での細かいこと

アドレスホッパーとして生きてみようかな?

そんなあなたに、アドレスホッパーとして生きるために必要な細かいことについて伝授いたします。

仕事はどうするの?

仕事に関しては、別に今までの仕事を続けて構いません。どこに住んでいても出勤さえすればいいのですから問題はないのです。また、リモートワークなどで仕事をしている人も多くいますし、ネット環境があればできる個人事業主の方もたくさんいます。

ネット環境でできる個人事業って難しくないですか?と思うかも知れませんが、そうでもありません。

今はイラストレーターもライターもネットで完結するお仕事。英会話などの講師や経営等のコンサルタント業だって事務所なしでやっている方はたくさんいらっしゃいます。

どこに住むの?

住む場所の基本は、ホステルやゲストハウス。アドレスホッパーとしては一番基本的な住みかですが、コスト的にも月平均で12~3万円で何とかなります。

更にお手軽なのはネットカフェなど。最近では鍵付き完全個室のネットカフェもでてきて、しかも8時間で2000円前後、月換算で6万円ほどです。

他にはスーパー銭湯やカプセルホテルなどもいいですね。これも3000円前後で泊まれますし、大きなお風呂やサウナはかなり魅力的です。

基本的には、ホステルやゲストハウス、資金に余裕があればホテルを拠点として、たまにネットカフェやスーパー銭湯などに泊まるというのが普通です。

ちなみに月にかかるお金は家賃だけではなく、これにネット使用料と光熱費が入った額。決して高くはありません、むしろ、都内なら格安です。

荷物はどうしているの?

基本的にはバックパックかキャリーケース。一番かさばるのが衣類になりますが、それも2~3着が手元にあれば十分かも知れません。それとノートパソコンやタブレットが入ってしまうのであれば問題ありません。

着替えに関しては実家や荷物収納サービス、貸倉庫などに置いておけばいいですし、それこそ、決まったルーティーンがあれば同じ季節中なら3着あれば余裕です。

有名な所でスティーブ・ジョブズはいつも同じ種類の服でしたし、今話題のホストであるローランドさんも服は1種類。

アドレスホッパーの基本は、物を持たないという生き方なのです。

拠点探しはカリぐらし゜で

アドレスホッパーの生き方、興味湧いてきましたか?

そんなアドレスホッパーの生き方に必要なのは、素早く素敵な拠点探しですよね。そこでおすすめしたいのが「カリぐらし゜」というサイト。ホテルやホステルなどの宿泊施設と、宿泊したい利用者をつなげる便利なサイトです。

今後、アドレスホッパーには欠かせないサイトになることは間違いありませんよ。

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