今回カリグラシが注目したのは『HOTEL GRAPHY NEZU (ホテルグラフィー根津)』。 東京メトロ千代田線「根津」駅を降り、路地を抜けた住宅地の中にひっそりとあるこちらのホテルでは、根津という地域性を活かし、さまざまな交流が生まれているそう…。いったいどんな暮らしができるのでしょうか。
HOTEL GRAPHY NEZU (ホテルグラフィー根津)
▼ゲストルーム
まずは、ゲストルーム。ツイン、ダブル、ドミトリーの3タイプが用意されています。お部屋の中は落ち着いた色合いのデザインで、リラックスした時間を過ごすことができそうです。お部屋のインテリアなど、細かなデザインもオリジナリティがあって楽しいですね。
▼中には、33㎡と広々としたデラックスルームも。ちょっとした贅沢を楽しむには、おすすめのゲストルームでしょう。日本らしい床の間のローベッドが、和洋折衷の程よいバランスを際立たせていますよね。
▼廊下の途中にも、嬉しい工夫がありました。女性が使える、広々としたビューティールームです。マッサージチェアもあるので、ここでもリラックスタイムを満喫できそうですね。
「自然体」の心地よさ
▼LOUNGE KITCHEN
ゲストルームを出て1階の共用スペースに降りると、テレビを見たり、コーヒーを飲んだり…。ここでも、自由に過ごすことができるようなラウンジを発見しました。
帰宅して、まずはゆっくりと一息つきたいときにもぴったりの空間です。ホテル内には、ガイドブックも用意されています。東京全体の観光も、根津周辺の観光情報も、やっぱり事前にチェックしたいですよね。ガイドブックを読みながら「今日はどこへ行こうか」なんて、出発前の作戦会議に利用するのもありかも…?
ラウンジのスペースには、共用キッチンも併設されています。クリーンで開放的なキッチンには、IHクッキングヒーター、電子レンジ、冷蔵庫などが揃っているので、楽しく便利にお料理ができそうです。
レンジで温める簡単なお料理にも便利ですが、こちらでは団体のお客様から利用されることもしばしば。根津駅周辺のショップで購入してきた食材を使って皆でシェアしながら楽しむ機会も多いそうですよ。
根津のエリアには、肉屋やパン屋、青果店、路地に入って見つけた小料理屋など、ついつい足を止めてしまうお店がたくさんあります。ホテルへの帰り道、ふらっとお肉屋さんの前を通ると、コロッケのいい匂いが…なんて、こうした「下町らしさ」を感じることができるのも、根津の魅力でしょう。
買ってきた地元の美味しい食材を調理しながら、「今日はあそこでこんなお店を見つけたよ」「明日、私たちも行ってみようか」と、ラウンジスペースで情報交換をするのも楽しそうですね。
▼谷根千
そしてこの「根津」を含む、あるエリアのことを「谷根千(やねせん)」と呼ぶそうです。文京区と台東区を跨ぐ、「谷中・根津・千駄木」の3エリアの総称で、歴史と風情溢れる街並みが今なお受け継がれています。五重の塔や、谷中霊園などがある谷中を中心に、観光スポットとしても注目されているエリアです。
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ホテルの屋上からは、こんな景色がひろがっています。「下町らしさ」と「現代」がミックスされた景色を眺めながら、のんびり過ごすことも…。忙しない都会の中でも、ちょっとした落ち着きが得られそうですね。晴れたお昼時と、夕暮れ時で一味違う顔も楽しむことができるでしょう。
旅する、過ごす、暮らす
そんな根津の地域性もあってか、ホテルグラフィー根津に宿泊される方の7割は、外国人のお客様とのこと。上野公園や博物館、湯島といった観光地へのアクセスもよく、中には20日以上の長期滞在をされるお客様もいらっしゃるそうです。
また、日本人のお客様の中には、旅行客だけでなく、受験生がご家族と一緒に宿泊されることも。受験シーズンでは、地方から大学受験のために早めに現地入りをしている学生さんも多いですよね。ご家族も心配されて一緒に来られることも多いでしょう。受験生のお子様には、普段過ごしている環境とできるだけ同じような生活をさせてあげたいですよね。
ホテルグラフィー根津では、都会過ぎない落ち着いた環境の中、日常に近いホテル生活を送ることができます。観光だけでなく、受験やビジネスなど、少しオフィシャルで大事なライフスタイルを送りたいときにもぴったりでしょう。広々としたお部屋で、各々のペースで時間を過ごすことができるのはありがたいですよね。
根津と共に、集う場所へ
このように、外国人旅行客だけでなく、日本のビジネスマンや旅行者、ファミリーなど、「さまざまな人から幅広い目的で利用される」ことは、ホテルグラフィー根津の魅力の1つ。そして、ホテルグラフィー根津が目指す「居心地の良さ」は、宿泊者だけに限りません。
ホテルグラフィー根津責任者の森 広野さんは「宿泊される方以外の人からも、いつでも立ち寄ってもらえるような場所にしたい」とのこと。そんなホテルの想いを実現させるために課題となる柱は、地域の人々にどう受け入れてもらえるか、そしてどう一緒に成長していくか…。
ホテルグラフィー根津では、地域の方々との交流ができるよう、キッチンスペースでの料理教室や華道教室、サイレントミュージックをメインとしたコミュニティづくりイベントを開催しています。
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宿泊することがなければ立ち寄ることもなかったホテル。こうした「誰もが入れる空間」をつくることで、宿泊者と住民という、新しい交流が生まれそうですね。
▼憩いのスペース、カフェ
森さんたちの想いが早くも形になりつつある場所が、ホテル内にあるスタジオとカフェラウンジ。スタジオと呼ばれているこちらのスペースでは、ファミリー会や、地域の集まりなどでも利用されています。取材当日は、赤ちゃんや小さな子供を連れたママさんたちの姿も。和装スタイルの畳のお部屋は、小さなお子様と一緒でも安心ですね。
カフェラウンジでは、朝の7時から利用することができ、宿泊者に限らず一般の方にも開放されています。ランチ時には地域の方も訪れていて、天気のいい日はテラスランチなんかも気持ちがよさそうですね。
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「地域の人から挨拶されるようになったんです」とお話してくれた森さん。昨今、ご近所同士の付き合いも薄くなってしまった世の中で、「受け入れる」というあたたかい文化が、根津にはあるのかもしれません。
根津での暮らし
観光スポットはありながら、下町らしさという地域の歴史とつながりを大切にしている根津。ホテルグラフィー根津では、日本らしいカルチャーを体感するよりも、「根津ってこういう雰囲気」という、根津ならではのライフスタイルを発見できるでしょう。あなたも、「根津の暮らし」を体感してみませんか?
▼施設概要
HOTEL GRAPHY NEZU (ホテルグラフィー根津)
110-0008 東京都台東区池之端4丁目5−10
03-3828-7377
東京メトロ千代田線「根津」駅より徒歩6分
▼運営会社
ホテルグラフィー根津の運営会社である株式会社グローバルエージェンツ(東京都渋谷区)。「ソーシャルアパートメント事業」では、住人の皆さんが「住む」ことのみに特化するのではなく、さまざまな出会いをはかる「交流型」の居住空間を作り出しています。このソーシャルアパートメント事業から、「ホテルでの交流の場」が生まれました。根津の他、渋谷や京都など、それぞれの場所に合わせたコンセプトやデザインのホテルとなっており、国内外問わず人気となっています。
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